『あなたならどうしますか?介護現場でのヒヤリハット』

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皆さんこんにちは!まだまだ寒い日が続きますが体調いかがでしょうか。
介護現場で働く皆様は事故が起こらないよう常に気を遣って介助されていることと思いますが、気温が低く、外気との温度差が激しい状態での入浴介助や雪が降っている中での買い物付き添いなど、冬は特に危険を伴う介助が多いことと思います。
そこで今回は、介護現場で起こりやすいヒヤリハット(重大な災害や事故には至らなかったものの、それに直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知のこと)と対応策を場面別にご紹介致します。
取返しのつかない事故が起こらないよう、参考にしてみてください。

1.食事・服薬でのヒヤリハット

薬の誤飲やお餅を詰まらせるなど、食事の場面は一歩間違えれば生死と隣合せの状態ですよね。

与えて終わりでなく、トラブルになっていないかその後しばらくは利用者さんの状態を確認しましょう。

 

【事例】 【対策】
利用者が手洗い用の液体石鹸を飲料と間違えて飲んでしまう 口に含んではいけない液体は極力卓上に置かない。新型コロナウイルスの影響で消毒液を置くことが当然になったが、食堂に入る前に順番に消毒してから入るなどできるだけ卓上に置かないようにする。ティッシュも同様に異食の可能性があるため手の届く範囲には置かないようにする。
飲み込む力が弱くなっていることに気づかず、ずっと同じペースで食べさせてしまう 忙しいからといって急かしたり、早く食べさせようとするのは誤嚥につながる危険性があるので絶対にしない。普段から食事のペースや飲み込む力を把握しておく。
熱いお茶をこぼし、太ももにかかってしまう 熱いものを出す際には十分に注意喚起する。また、ひざ掛けやエプロンなど万が一の時にもやけどをしない準備をしておく。
食事前に薬の服薬介助を忘れてしまう、種類を間違えてしまう 毎日でなく朝のみ、夜のみや週一回の薬もあるため注意が必要。曜日ごとに区切って薬を保管できるケースを利用して与え忘れを防止したり、他者の薬と間違えないためにも薬袋の名前を読み上げて本人確認をしたり申し送りの際にしっかりとした伝達が必要。
食事後の口腔ケアで出血させてしまう 歯ブラシの硬さは適切か、口内にできものなどはないか、視認してから実施する。
入れ歯をつけ忘れたまま食事をしている 食事前に入れ歯チェックを行う。

 

2.トイレ・入浴でのヒヤリハット

温度変化にも気を付けつつ、水やせっけんを使用する場ですので足元にも注意しましょう。

 

【事例】 【対策】
背中を洗う際に利用者が前に倒れそうになる 石鹸を使う浴室では椅子に座っていても転倒の可能性は高くなる。入浴用いすだけでなく、手すりを取り付けて体を支える場所を増やす、滑り止めマットを敷く、無理な姿勢にならないような介助を心掛けるなど注意する。
利用者へ冷たい水や熱すぎる温度のシャワーがかかってしまう 前の介助者がシャワーの温度を変更している可能性もあるので、必ずスタッフが手で温度を確認してから介助を行う。
シャワーチェアから車椅子への移乗やトイレから車椅子の移乗時に転倒しそうになる 足元が濡れていないか確認する、手すりや車椅子のアームレストを持ってもらうようにする、動作がしやすいよう事前に環境を整えておく。
排泄介助中、利用者がトイレの便座から落ちそうになる 排泄が終わるまでその場を離れないようにする。汚れてしまった場合の着替えや清掃用具を手の届く範囲に準備しておくなど手を離さなくてよい環境を事前に整える。

 

 

3.移乗・移動時のヒヤリハット

「移乗・移動」といった、状況が「移る」ことは何かが起こりやすいと捉え、常に安全確認を行いましょう。

 

【事例】 【対策】
段差に車椅子が引っかかり転落しそうになる 車椅子のスピードを出しすぎない、外出時は歩道の段差や石などに十分目を配る。同様にブレーキを掛けるときもきちんと掛かっているか確認する。
車いすでの移動中、落とし物を拾おうと前かがみになり、転落しかける 無理な体勢で物を取ろうとせず、周囲のスタッフに声掛けしてもらう。スタッフも利用者の動作に気を配る。
一人で立ち上がることができない利用者に対し、立ち上りをサポートしようとしたが、利用者の足元がよろけて倒れそうになる 立ち上がるまえに「せーので立ち上がりますよ」など声掛けをし、利用者にも心構えをしてもらう。靴がきちんと履けているか確認する。
徒歩での屋外移動時、途中で歩けなくなってしまう 外出前に必ず体調チェックを行い、外出経路の休憩ポイントを事前確認しておく。

 

4.その他のヒヤリハット

【事例】 【対策】
靴下を履こうとして椅子から転落しそうになる ただでさえ倒れやすい姿勢なので、座る姿勢を考慮する。万が一の時も支えられるよう、利用者の前にスタンバイする。
ふらつきのある利用者に後ろから声をかけたら転倒されそうになる 歩行用具を利用してもらう、利用者の状態を把握し後ろからの声掛けはしない。
利用者の眼鏡や補聴器・洋服などを紛失しそうになる 物を預かる際は置き場所を決めておく。洋服の裏など可能なものは氏名を記入してもらい、落としてしまっでも他のスタッフがわかるようにしておく。

 

5.まとめ

24時間体制の介護施設もあり、人手不足も続く中、ヒヤリハットを0件にすることは難しいと思います。ですが、ヒヤリハットが発生した場合には速やかに報告書を作成するとともに周りの介護士、看護師へも注意喚起し重大な事故へ繋がらないように日頃から安全な職場づくりを目指しましょう。

「こんな些細なことなら報告しなくてもいいや」と自己判断せずに情報共有し、事故に繋がらない方法を皆で話し合い、改善していくことが大切です。

介護現場では利用者様の「安全・安心」を確保することが大前提ですので、日々ご多忙とは思いますがぜひヒヤリハットの軽減に取り組んで下さいね!!