~コミュニケーションその① 看護師と患者編~

皆さんこんにちは!日々病院や施設で働く看護師さん、またはこれから看護師を目指そうとしている方の中に、患者や利用者とどのような会話をしたらいいか悩まれている方はいらっしゃいませんか?特に病院では子供からお年寄りまで様々な年代の利用者と接することと思います。入院ともなると毎日同じ患者さんと接することになり、会話は信頼関係を築いていく上でより大切なものになってきますよね。そこで今回はどのような話題なら話しやすいか、逆にどのような話題は避けた方がよいのか、患者さんとのスムーズなコミュニケーションのための会話ネタについて考えていきたいと思います。

     

1.話やすい話題

まずは、誰もが話しやすい話題です。”看護師と患者”という間柄を強く認識せず、初めて会う人や久しぶりに会う親戚や友人なら何から話すかを考えてみると自然と出てくると思いますよ。

  • 天気

定番中の定番、お天気ネタ。「気持ちのいいお天気ですね」「寒くなってきましたね」などは老若男女問わず誰とも話せますよね。

でもその一言で終わらせるのはとてももったいないです。そこに「今日は暑くなるので水分をこまめに取ってくださいね」「寒くなってきたので風邪をひかないよう手洗いうがいをしっかりして下さいね」などの身体を気遣う言葉を少し添えると相手を思いやる気持ちが伝わり、さらに病気の予防にも繋がります。

また、「開かれた質問」をすることもコミュニケーションをとる上では重要です。例えば「一気に暑くなりましたが体調はいいですか?」と尋ねるのと「一気に暑くなりましたが体調はどうですか?」と尋ねるのとでは相手の応える内容が違いますよね。「大丈夫ですか」と「具合はいかがですか」も同じです。前者は「はいorいいえ」の一瞬のお返事で終わることもありますが、後者なら体調の様子を伝えてくれ、会話のキャッチボールが成立するでしょう。

 

  • 時事

こちらも定番といえば定番ですね。政治経済やスポーツ、芸能人の話題などは毎日家族や友人と何気なく話しているのではないでしょうか。

新聞やテレビのトップニュースになるようなものであれば、多くの患者さんも知っているはずです。入院患者さんであればテレビをリアルタイムで見る機会も多いため会話も弾むと思います。好きなスポーツ選手の試合話や芸能人の恋愛話で盛り上がることもできるでしょう。ただ、ネガティブな意見はあまり口にしないようにしましょう。

例えば最近では全国的にスーパーや薬局でのレジ袋が有料化され、外出時にはエコバッグ持参が根付いてきたことは誰もが感じています。このことについて「エコバッグをすぐ忘れちゃうんですよ」「ゴミ袋のためにうちは時々レジ袋を買うんです」などは問題ないのですが、「この政策は間違っている」など批判的な意見を述べてしまうと、相手が「環境の為には率先してやるべきこと」という考えの場合、心に溝ができてしまうからです。

病院にも施設にもたくさんの患者さん・利用者さんがいますので、もし自分が賛成できないような話題であっても差し障りない程度に留めておくことをオススメします。

  • 衣食

こちらも家族や友人と会話することが多いネタですね。「そのカーディガン、素敵ですね」「その靴、オシャレで履きやすそうですね」など身に着けているものに対して話題にすれば、相手は褒められているという感覚も持つため悪い気はしません。さらに「どこで見つけたんですか?」「色のバリエーションはあるんですか?」など疑問形で問いかけると会話のキャッチボールに繋がります。

また、食べ物の話題もオススメです。それぞれ好き嫌いが違うため、体調不良の際にオススメの食べ物を提案することもできますし、病気の予防の話題に広げることもできます。また、入院中の患者さんに対しては病院食に関して話してもらうことで、提供される食事の希望や不満を知ることもでき、改善に繋がります。

 

  • 地域

総合病院であれば別ですが、いわゆる”町のお医者さん”のような病院ではその地域の人々が集まってきます。高齢者施設もその地域のお年寄りが集まります。

そのため、地域の話題は多くの人が興味を持っています。「今度、新しい商業施設ができるみたいですよ」「あのカフェは雑誌に紹介されていましたよ」など衣食住に関することや「もうすぐ花火大会がありますね」「〇〇小学校の運動会は10月ですね」などイベントに関することなど何でもいいですし、他の地域から引っ越してきた患者さんであれば地域の情報を教えてあげたり故郷のお話を尋ねたりするのもいいと思います。

患者さんとの会話がきっかけで、珍しいローカル情報をゲットできるかもしれませんよ!

 

2.世代別の話題

ここまで老若男女問わずの話題を見てきましたが、次は少し視点を変えて子供・成人(20代~50代くらい)・高齢者といった世代別の話題を考えてみます。

  • 子供

子供は自分の好きなことを話すのが大好きですよね。そこで、好きなアニメキャラクターや絵本、通っている幼稚園や保育園でのお友達や先生、将来の夢や好きな動物について話題にするのはいかがでしょうか。お子さんのいる看護師でしたら流行りのアニメキャラクターの知識もあり、距離が縮まるきっかけになりそうですね。「質問してあげること」も大事なポイントです。

ぬいぐるみを持っている女の子がいたら「その子はなんていう名前なの?」や「誰に買ってもらったの?」、電車の模型を持っている男の子がいたら「将来は運転手さんになりたいの?」など何でもいいのでこちらから質問してあげましょう。また、男女の子供どちらにも言えることですが、「エライね」「すごいね」と褒めてあげると明らかに喜んでくれますよ!

 

  • 成人(20代~50代くらい)

学校や会社で日々世間の話題に触れているであろうことからテレビ番組や時事ネタ、旅行などの話題を患者さんに合わせてするのが良いのではないでしょうか。

好きな芸能人がいれば自然と話をしてくれると思いますし、留学経験のある学生や旅行好きな方なら現地について教えてもらうのもいいと思います。

ある程度長期間接している患者さんの場合は、例えば特定の芸能人であればその人について調べておく、旅行であれば行ってみたい場所を考えてみるなど事前に話す情報を考えておくと会話も広がります。

その他、普段は料理人や開発者など技能系の職種に就いている場合はお仕事の話題でも喜んで話してくれるかもしれませんし、アウトドアやファッションブランドなど趣味興味のお話も良いでしょう。

ただご家族の話題は患者さんによってはデリケートな場合もあるので、患者さんの方から話してくれるようであれば話題にする、くらいの温度感がいいのかなと思います。

  • 高齢者

定年を迎えた年配の方は、自分自身が輝いていた頃を知ってもらいたいという方が比較的多いようです。そこで、青春時代のストーリーや現役時代の武勇伝などを聞いてみるのはいかがでしょうか。定年後は自分の時間も多く、趣味に割ける時間も増えるため人によってはゴルフや旅行、家庭菜園、ジム通いなどの話題も良いと思います。

また、お孫さんがいらっしゃる方に対してはお孫さんについてのお話がたくさんでてくると思いますので、「いくつになったんですか?」など聞いてみるのも喜ばれることでしょう。今どきの高齢者は携帯電話を使える人も多いので、写真を見せてもらうことでより話題が広がるかもしれませんよ!

 

3.避けた方が良い話題

コミュニケーションのためには会話は必要ですが、中には避けた方が良い話題もあります。代表的なものは宗教やお金の話題でしょう。

「仏教じゃないんですか?」「どの政党を応援していますか」「年収はいくらですか」などの直接的な質問のみでなく、「私は〇〇党を応援しています」などの自分側の意見もトラブルを避けるためになるべくしない方が望ましいでしょう。

 

4.まとめ

患者さんに対する話題について、いかがでしたでしょうか。

もちろん患者さんとのお付き合いの期間やそれぞれのタイプにもよりますが、ニュース一つとっても明るい話題にすることや、話題は良くても言葉遣いに気を付けること、プライベートに踏み込みすぎないことも大切なコミュニケーション能力だと思います。患者さんとどれだけ仲良くなろうと、あくまでサービスの提供者と受給者です。タメ口はやめましょう。

目的はコミュニケーションであり、必ずしも盛り上げようと思わなくて良いと思います。まずはお天気の話題プラスアルファなど双方が差し障りない話題からスタートしてみて下さいね。陰ながら皆さんを応援しています。