『対立しやすい?!看護師と介護士の意識の差』

皆さんこんにちは!このサイトを閲覧して頂いている方の中には看護師や介護士になろうとしている方もたくさんいらっしゃるかと思います。老人保健施設や介護老人福祉施設、有料老人ホームなどの高齢者向けサービスを行っている施設では介護職・看護師・PT・OT・ケアマネジャーなど多くの職種が混在していますが、中でも接点の多い看護師と介護士の間には壁があったり対立が発生してしまうこともあるようです。

そこで今回は、この両者が良好な関係を築いていくには何が大切かを考えていきたいと思います。

1.介護士→看護師への不満

 心肺蘇生のイラスト(介護)

 

ではまず、介護士から看護師へどんな不満があがっているのかを見ていきましょう。

  • 「看護師の方が立場が上」という差別意識がある

介護士と看護師、お互い専門が違うだけでどちらが上ということはないはずなのですが、介護士にはできず、より人名に関わる医療指示・行為を行う看護師の方が立場が上という潜在意識があり、態度に現れることもあるため下に見られていると感じる介護士も多いようです。

介護士のサポート領域は利用者の生活面ですので介護士が医療行為に関する業務を行う場合、看護師に指示を仰ぐ必要があり、”他人のお伺い”を立てなければならず、それが上下関係の認識に繋がっているようです。

  • ケアの基準が医療のみ

上述したように、介護士と看護師は専門分野が違います。看護師が「医療的な視点」を持っているのに対して、介護士は「生活支援的な視点」を持っています。お互いの考え方が合致する範囲内なら問題ないのですが、時には看護師は医療面を重視しすぎ、介護士は生活面を重視しすぎてしまうことがあるようです。

「〇〇できないのはどこか身体が悪いのではないか」と考え医療的に問題解決しようとする看護師と「そこまでしなくてよい」とする介護士の間で対立が起こるのも無理はありません。

  • 身体的負担と給与差

一般的にもよく知られている通り、介護士の給与は低く看護師の給与は高いです。具体的には看護師の平均年収は約400万円なのにたいし、介護士の平均年収は約250万円です。しかし、仕事内容を比べると看護師は採血や服薬指導など身体的な負担が比較的小さいことに対し、介護士は食事や入浴の介助といった比較的身体的負担が大きい業務を担っています。

このように、介護士からすると同じ職場で働いていながら潜在意識や待遇差に不満を持つも人も少なくないようです。

 

2.看護師→介護士への不満

怒っている女性看護師さんのイラスト
では逆に、看護師から介護士への不満はどのようなものか見ていきましょう。

  • 医療的判断を任せてもらえない

長年の経験を積んだ介護士はその経験から時に、独自の判断で利用者に医療的判断をしてしまうことがあるようです。もちろん、利用者とより長時間一緒に過ごしているため正しい判断の場合もありますが、医療的判断は看護師の業務ですからら、介護士はあくまで状況報告に留めるべきでしょう。看護師の指示に従わず、独自の判断で誤った医療行為を行った場合、責任を負っても負いきれない事態になることもあり得ます。

  • 介護士により仕事に差がある

介護士の中には、講習を受けただけのヘルパーさんもいますし、未経験から始めたばかりの人や別業界からの転職者も多いため人によっては知識や技術に大きな差があります。そもそも厳しい実習や国家試験をパスして資格を得た看護師から見ると、入居者の生死と健康を預かる責任がある職場において、知識も経験も乏しい介護士は頼りなく感じます。

このように看護師からすると、経験豊富な介護士と未熟な介護士へそれぞれ別の視点から不満を抱いているようです。

 

 

3.改善策

 

では双方の不満を見てきたところで、改善策はどのようでしょうか。

一番大きな改善策は、繰り返しになりますが、「お互いの専門分野は異なるということを理解する」ことになると思います。同じ職場で同じ利用者へ接している者同士ですが、生活サポートのプロは介護士、医療行為のプロは看護師と考え、お互いの領域を尊重しあいうことが大切です。例えば利用者の体調不良を先に介護士が気づいたら看護師に医療相談すべきですし、看護師が先に気づいた場合は日常生活で何かなかったか、介護士へ相談することが重要だと感じます。

また、双方の協力が必要ということをふまえ、お互いの分野の知識を学ぼうとする姿勢も大切だと思います。

介護士ならば看護師の指示を正確に理解できるよう医療知識を学んだり、看護師ならばよりよいケアができるよう介護士の高いケアスキルを体得したりすればお互いに尊重することができ、かつ、現場もよりスムーズにまわるようになるでしょう。

 

4.まとめ

 

看護師と介護士の対立問題、いかがでしたでしょうか。

看護師と介護士、お互いにプロの領域があり、”利用者のためになりたい”という共通の想いがあるのに、ちょっとした対立によって円滑に仕事ができないのは悲しいですよね。高齢者施設の中でもこの2職種が連携していかなければ利用者へ一貫したサービスを提供することはできなくなってしまいます。看護師や介護士を目指す方にはぜひ、お互いの良い点を認め合い、日ごろから何でも話せるような関係を築いていってほしいなと思います。

 

介護施設のイラスト