『コロナで変わる?!オンライン診療』

皆さんこんにちは!新型コロナウイルスの流行から1年以上が経過しましたが、ワクチン接種の進む現状でもまだ油断は許されない状態が続いていますね。人混みを避けなければならない状況が続く中、自宅にいながら診察を受けられるオンライン診療が注目されています。

そして、従来より患者さんと接し、症状や体調などを把握している訪問看護師には医師と連携し、補助する立場として期待も高まっています。そこで今回はオンライン診療のメリット・デメリットや看護師の役割についてお話ししたいと思います。

1.オンライン診療のメリット

①院内感染リスクがなくなる

院内感染は実際に医療機関へ出向き、感染者と接触することで起こるため、自宅に居ながら診察が受けられれば感染リスクが無くなります。今回の新型コロナウイルスのような感染症の場合はとても有効的ですね。

微熱やだるさを感じていて「もしかして感染しているかも。。」と考える人はもちろん

、免疫力の弱い子供やお年寄りのいる家庭では特にありがたい診察方法になります。

②待ち時間の短縮

現在のオンライン診療制度は2018年3月に厚生労働省が定めた「オンライ

診療の適切な実施に関する指針」を元に運用されています。新型コロナウイルス感染症が急速に拡大し始め、一時的に規制は緩和されていますが、電話やインターネットなどで事前予約を行うことに変わりはありません。

ですので、基本的に待ち時間は少なくなります。

また、受診する科によっては通院していることを他人に知られたくないと考える場合もあるでしょう。
オンライン診療は医師と患者の1対1のやり取りになりますので、待ち時間のプライ

バシーを心配する必要もありません。

病院側からすれば待ち時間を減らすことで診察がスムーズになり、より多くの患者さんが受診できるようになり、医療効率がアップします。また、事務作業がオンラインで完結することも大きな時間短縮になります。
受付で待たされたりトラブルに巻き込まれたりすることは患者さん・病院のどちらにとってもストレスですよね。

③受診場所を選ばなくてOK

インターネット環境さえあれば利用可能ですので、「○時○分には××駅に着かないと」など場所の心配はありません。そのため、離島や僻地での利用も期待されています。

介護タクシーなどを利用して移動している方はお金の節約

にもなりますし、遠隔地など移動が負担となる患者さんにはとてもありがたいものですよね。「外出するからしんどいけれど少しは身支度をしないと」という心配も無くなります。

2.オンライン診療のデメリット

 

①医療機関と患者の双方が環境を整える必要がある

オンライン診療を行うにはインターネット環境や電話、パソコンなどの通信機器が必要です。現段階で全ての医療機関がオンライン診療に対応しているわけではないため、オンライン診療をするのであれば医療機関は必要なシステムを導入しなければならず、多大な費用がかかります。

また、日常的に通信機器を利用している方は問題ないかもしれません

が、スマートフォンやパソコンにあまり馴染みのない方は医療機関と同

様、機器の購入費用がかかったり、操作がわからず予約の段階から手こずってしまう可能性もあります。

②十分な診察が行えない可能性がある

問診を基本とするオンライン診療は音声や映像のみで診察を行います。医師にとっては触診や聴診をすること、臭いで何かに気づくことなどはできないため、病気のサインを見落としてしまう可能性もあります。医師の五感の他にも撮影環境での光の当たり具合で顔色が実際とは違って見える、血液検査のような実際の検査ができない、など十分な情報が与えられず結果として誤った診察になることもあり得ます。

 

③緊急対応は難しい

上記のように、オンライン診療では患者を実際に検査することはできません。そのため

、慢性疾患や風邪などの一時的な病状へは対応できますが、体調の急変時など急を要する場合はやはり直接医療機関へ足を運ぶことが必要です。

3.オンライン診療における看護師の役割

 

オンライン診療は基本的に医師と患者のやりとりとなりますが、老々介護の家庭などでは課題も多く、医師と訪問看護師の連携が注目されています。

まず、ITとネットの技術をふんだんに使っていることはオンライン診療の最大の長所ですが、老々世帯の場合はスマートフォンやタブレット端末の操作がネックになっていることもあるため、看護師が操作を支援できることは大きなメリットです。通信機器の操作が可能になれば医師へ情報共有することができ、また医師からすれば、体温や医療従事者が実際に目で見た症状などを伝えてもらうことができるため、より診療がスムーズかつ正確になります。

次に、血液検査や投薬など医療的な処置をすることができるため、在宅患者さん本人やその家族、介護職員が実行するより安全かつ確実にケアができます。

更に、オンライン診療を行っている医師と訪問看護師が別の組織に属していることは珍しくないため、通常自分の考えで在宅患者さんをケアしている訪問看護師からすれば、医師の見解を直接聞けることはメリットとなるでしょう。

逆に医師に対して、訪問看護師のほうから要望を出したり改善を提案したりすることもできます。

このように、高齢化の進む現状では看護師へも期待が高まっており、実際に検討会も開催されています。

4.まとめ

 

新型コロナウイルスにより広がりつつあるオンライン診療、いかがでしょうか。

あくまで新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う限定的な措置ですが、2020年4月から規制が緩和され、初診でのオンライン診療も可能となっており、利用しやすくなっていますので機会があれば利用してみるのも一つの手だと思います。

但しオンライン診療を過信しすぎると重大な病気を見落としてしまったり、発見が遅れたり、病状が悪化してしまうということもあり得ますので「オンライン診察で必ずしも診察は完結しない」「必要な時にはすぐに対面診察に切り替える」という姿勢を常に持つことが大切です。

自宅ではリラックスでき受診のハードルがグッと下がり、受診を継続できる方が増えるかもしれません。

また、これまで忙しくて機会を逃していた人が受診するきっかけになるかもしれません。

上手に利用して新型コロナウイルス対策や時間の有効活用に役立てられると良いですね。