『この違い、わかりますか?!』

皆さんこんにちは!突然ですが、クイズです。「病院とクリニック」「保育園と幼稚園」「特別養護老人ホームと有料老人ホーム」、さてそれぞれの違いは何でしょう?—どれも街でよく見かける施設ですが、違いを答えて下さいと言われるとなかなかスッと言葉にできないのではないでしょうか。筆者もこのお仕事をするまでは「幼稚園と保育園の違い」以外はすぐに答えられませんでした。

しかしこれらの違いは法律で明確に定義されています。そこで今回はこれらの施設の異なる点について紹介したいと思います。

 

Q1.病院とクリニックの違いは何でしょう?

A.病床数と医師数が違います!

「病院」…20床(しょう)以上の入院施設を持つ医療機関。最低医師数は3名。当直義務あり。

「クリニック」…病床は無床もしくは19床以下。最低医師数は1名。当直義務無し。

※クリニックという名称は「診療所」や「医院」等と一緒で、名称の定義は特に無い。

なんとなく「大学病院や市立病院のイメージがあるから病院は大きいところ、町医者のイメージがあるからクリニックは小さいところ」という感覚はありますよね。実際には上記のような数値化された定義があります。

また、更に大きい「総合病院」の定義は、上記の「病院」条件をクリアし、患者100人以上の収容施設を持ち、診療サービスに 「内科、外科、産婦人科、眼科及び耳鼻いんこう科」を含み、かつ「集中治療室、講義室、病理解剖室、研究室、化学、細菌及び病理の検査施設、 その他諸々」の施設を持っている施設、となっています。

病院は規模が大きいためより精密な検査が受けられますが、紹介状がないと料金が高額になってしまう、待ち時間が長い、などのマイナス面もあるため、緊急性が高くなければまずはクリニックを受診してみるとよいでしょう。

 

Q2.保育園と幼稚園の違いは何でしょう?

A.国の管轄機関・目的が違います!

「保育園」…厚生労働省の管轄。0歳から利用できる児童福祉施設。「保育」を目的としている。利用するには親の就労状況により異なる「保育認定」を受ける必要がある。

「幼稚園」…文部科学省の管轄。3歳から利用できる教育施設。小学校へ向けての基礎作りとなる教育を目的としている。「保育認定」は不要。

管轄が異なるため、保育士は国家資格ですが幼稚園の先生は教諭免許となり、一口に「先生」と言っても資格も異なります。また、目的の違いにより保育園は保育時間が長く給食も出て長期休暇は無いが、幼稚園は保育時間が短く給食の義務もない、長期休暇があるなど運営方法も異なっています。

その他、最近では保育園・幼稚園の機能を併せ持つ「認定こども園」という施設もあります。管轄は内閣府で0歳~5歳までの子どもを受け入れ可能ですが、すべての子どもに対してなにもかもが同じ対応となるわけではなく、1号・2号・3号の保育認定により受けられる内容が変わってくるのが特徴です。

 

Q3.特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いは何でしょう?

A.運営機関と対象者が違います!

「特別養護老人ホーム」…社会福祉法人や自治体が運営する「公的施設」。要介護度3以上の方が対象。

「有料老人ホーム」…民間企業が運営する「民間施設」。要介護度3以下の方も対象。介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・健康型有料老人ホームの3種あり。

幼稚園と保育園の違いのように運営元が異なるため、費用やサービスも異なっています。特別養護老人ホームは国からの助成金や税金面での優遇があるため、入居一時金等は不要で、月額費用のみで生活することができますが、有料老人ホームでは一時金は必要となることがあり、特別養護老人ホームでは介護度の重い方の支援をしているため生活支援と介護サービス中心ですが、有料老人ホームはレクリエーションやイベントなども充実しています。

またその他、見守り、生活相談サービスがついた高齢者向けの賃貸住宅である「サービス付き高齢者向け住宅」や比較的少ない費用負担で医療管理下での看護、介護、回復リハビリが受けられる公的施設である「介護老人保健施設」、認知症の高齢者が少人数で共同生活を送りながら、身体介護、機能訓練などが受けられる施設である「グループホーム」など、一口に「老人施設」といっても様々な種類の施設があります。

 

まとめ

簡単にではありますが、それぞれの類似語の違いはおわかりいただけましたでしょうか。精密検査はできるが待ち時間の多い病院、小学校前の教育はしてもらえるが保育時間が短く長期休暇もあるため働く親としては利用しづらい面もある幼稚園、待機者が少なくすぐに利用できるが費用の高い有料老人ホームなど、一見同じような施設でも内容が異なっていることでやはりメリット・デメリットは存在します。

医療機関は怪我や病気で常日頃から誰もが利用機会がありますし、保育施設や老人ホームも家族の利用等で多くの人が触れる機会があると思います。

豆知識として施設ごとの大まかな違いを覚えておくと、きっといざという時に役に立つと思いますよ。